はじめてのShopify構築|初心者が失敗しない5ステップ

「Shopifyを始めてみたいが、何から手をつければいいか分からない」
「難しそうで一歩踏み出せない」そんな悩みをお持ちではありませんか?
この記事は、Shopify初心者のあなたが安心してストア開設へと進めるよう、基礎から丁寧に解説するガイドです。
■この記事でわかること
- 1. Shopifyストア開設までの流れ
- 2. Shopifyの特徴とメリット・デメリット
- 3. 初期設定や準備で必要な項目
■本記事の信頼性
筆者は営業歴10年、鳥栖市に拠点を置くホームページ制作会社で、これまで多数のShopify構築をサポートしてきました。初心者目線でわかりやすく、実務的な視点からご案内します。
この記事を読み終えるころには、「Shopifyって意外と始めやすい」「これなら自分にもできそう」と感じていただけるはずです。さあ、一緒にECストアの第一歩を踏み出しましょう。
ストア開設前に準備すべきこと
ネットショップのコンセプトメイク
ストア開設を成功させるためには、まず「何を、誰に、どのように届けるか」というコンセプトを明確にすることが大切です。商品の特徴や想い、ブランドの方向性を言語化しておくことで、その後のデザインや商品説明、プロモーション方針にも一貫性が生まれます。
特に初心者の場合、「とりあえず売れるものを並べる」のではなく、「なぜ自分がこの商品を扱うのか」「どんな人に届けたいのか」を言葉にすることがスタート地点です。
ターゲットと提供価値を明確にする
ターゲット設定とは、「どんな人に買ってもらいたいか」を具体的に決める作業です。年齢、性別、ライフスタイル、悩みなどを絞り込むことで、必要な商品構成や伝え方が見えてきます。
また、そのターゲットに「何を価値として届けるか(提供価値)」も明確にしましょう。たとえば「忙しいママに時短できる冷凍おかずを届ける」や「感度の高い若者にユニークな雑貨を提案する」などが一例です。提供価値は、商品の価格やデザイン、広告コピーにも影響する重要な軸になります。
競合・ベンチマークサイトを探す
Shopifyでストアを立ち上げる前に、すでに同じような分野で活躍している競合サイトや、自分が「理想だな」と思えるECサイトをいくつかピックアップしましょう。ベンチマークとなるサイトを複数見ることで、ユーザーにとって使いやすいデザインや見せ方、価格帯、キャンペーン方法などが見えてきます。
例えば、自分と同じ商品ジャンルを扱っている有名なECサイトがどのように写真を撮っているか、どんなレビューを集めているかなど、具体的な観察が今後の設計に役立ちます。
素材・テキスト・ドメインの準備
ストアを作るには、商品画像やバナー、ブランドロゴなどの「視覚的な素材」と、「会社情報」「配送方法」「商品説明」などのテキストが必要です。撮影が難しい場合は、スマートフォンでも構いませんが、できるだけ明るい自然光で清潔感のある写真を心がけましょう。
また、独自ドメイン(例:yourshop.com)も取得しておくと、ブランドの信頼性が高まり、後々のSEO対策や広告出稿にも役立ちます。独自ドメインは年額1,000〜2,000円程度で取得可能です。
アナリティクスやメール設定の用意
Shopifyでは、GoogleアナリティクスやFacebookピクセルなどの分析ツールを簡単に連携できます。ストア開設直後からデータが蓄積されるよう、開設前にあらかじめアカウントを用意し、埋め込みタグの取得・設置の準備をしておくとスムーズです。
また、顧客とスムーズにやりとりするためのビジネス用メールアドレス(例:info@yourshop.com)も用意しておきましょう。Google Workspaceやお名前.comのサービスを使えば、安価にビジネスメールを作成できます。
Shopify構築方法の選び方
自分で構築する場合
Shopifyは、専門的な知識がなくても誰でもECサイトを構築できる点が魅力です。初期費用を抑えたい方や、自分のペースで少しずつ進めたい初心者には「自分で構築」する方法が最もおすすめです。Shopifyには日本語対応の管理画面があり、テンプレートの選択、商品登録、送料・決済の設定まで、画面の案内に従うだけで簡単に操作できます。
また、Shopify公式のヘルプセンターやYouTubeチャンネル、コミュニティフォーラムなども充実しており、分からないことがあっても自己解決しやすい環境が整っています。
- メリット:初期費用がかからない、自分のペースで進められる
- デメリット:時間がかかる、デザインや機能に制限がある場合も
フリーランスに依頼する場合
ある程度のデザイン性や機能性を求める場合は、Shopifyに詳しいフリーランスへ依頼する方法もあります。フリーランスは柔軟に対応してくれることが多く、予算や納期に応じたカスタマイズも可能です。相場としては、10万〜50万円前後での依頼が一般的で、テンプレートをベースにカスタマイズするケースが多く見られます。
クラウドソーシングサイト(例:ココナラ、クラウドワークス)などを活用すれば、実績やレビューを見ながら依頼先を選べるため、初めて外注する方でも比較的安心して進められます。
- メリット:費用を抑えつつ、プロの手で仕上がる
- デメリット:信頼できる相手を見極める必要がある
制作会社に依頼する場合
本格的なブランディングやマーケティング支援まで含めて構築したい場合は、制作会社への依頼がおすすめです。ヒアリングから企画設計、デザイン、構築、運用サポートまで一貫して任せられるため、ECサイト運営に不安がある初心者にも心強い選択肢です。
費用相場は30万〜100万円以上が目安ですが、オリジナルデザインや多機能連携、広告運用の導入支援など、ビジネスの成長に合わせた提案を受けられるのが大きな魅力です。特に中小企業やブランド志向の高い個人事業主に向いています。
- メリット:完成度が高く、運用までサポートしてもらえる
- デメリット:コストが高い、打ち合わせや納期調整が必要
どの方法を選ぶにしても、重要なのは「何を目的にECサイトを構築したいのか」を明確にしておくことです。目的と予算に合った構築方法を選ぶことで、ストア開設後の運営もスムーズに進めることができます。
Shopifyストア構築の基本ステップ
ステップ1:無料体験アカウントを作成
Shopifyでは、まず14日間の無料体験アカウントを開設することから始まります。メールアドレスとパスワード、ストア名を入力すればすぐに管理画面へアクセスでき、事前に費用は発生しません。このステップでShopifyの使い勝手を体験できるため、初心者にも安心です。
ステップ2:商品を登録(まずは1点)
商品ページはネットショップの「主役」です。まずは1点だけでよいので、商品タイトル、説明、価格、在庫数、商品画像を入力して登録しましょう。シンプルでも問題ありませんが、できるだけ詳細な情報を記載することで、信頼感が高まります。
ステップ3:テーマ(デザイン)を選ぶ
Shopifyには無料・有料のテーマ(テンプレート)が豊富に用意されています。自分のショップのイメージに近いデザインを選び、ロゴやカラーを変更するだけで、見栄えのよいストアを作成できます。テーマは後から変更も可能なため、まずは気軽に試すことが大切です。
ステップ4:基本設定を行う(送料・決済・税金など)
ショップ運営に必要な「送料」「支払い方法」「消費税」などの基本設定を行います。日本国内向けであれば、日本円の設定や、Shopify Payments(クレジットカード決済)を有効にしておくと便利です。送料は地域別に設定したり、一定金額以上で送料無料とすることも可能です。
ステップ5:特商法・問い合わせページの作成
日本では、ネット販売に「特定商取引法」に基づく表示が義務付けられています。事業者名、住所、電話番号、返品規定などを記載した専用ページを用意しましょう。また、顧客からの問い合わせを受け付ける「お問い合わせページ」も設置しておくと信頼性が高まります。
ステップ6:独自ドメインの設定
初期状態では「example.myshopify.com」といったURLになりますが、独自ドメイン(例:yourshop.com)を設定することで、よりブランド感を演出できます。Shopify内で購入・設定もでき、Google検索結果にも好影響を与える可能性があります。
ステップ7:ストアを公開・パスワード解除
Shopifyでは、パスワードを設定している間はショップが非公開状態です。公開準備が整ったら「パスワード保護を解除」し、一般公開に切り替えます。これにより、誰でもショップにアクセスできるようになります。
ステップ8:SNS・広告で初期集客
公開直後のストアにはまだアクセスがありません。Instagram、X(旧Twitter)、FacebookなどのSNSでショップを紹介したり、Google広告やMeta広告を使ってプロモーションを開始することで、初期集客を図りましょう。Shopifyには各SNSとの連携機能も備わっており、簡単に投稿や広告の配信が可能です。
このように、Shopifyの構築ステップは順を追って取り組めば初心者でも迷わず進められます。ひとつひとつの作業を丁寧に行うことで、スムーズにネットショップを公開することができます。
初心者がつまずきやすいポイントと対策
商品数が少なくても問題ない
ネットショップを始めるにあたって「商品が少ないと恥ずかしいのでは?」と不安に感じる方は多いですが、結論から言うと商品数が少なくても問題はありません。むしろ、少数の商品に絞って丁寧に見せることは、ブランドイメージを明確に伝えるうえで有効な戦略です。
実際、Shopifyを使って1〜5商品のみでスタートし、SNSと連動させて着実に売上を伸ばしている個人ブランドも多数存在します。大切なのは商品の数ではなく、どれだけターゲットに刺さる提案ができるかです。
デザインが完璧でなくても公開OK
Shopifyの構築中、「まだ完璧じゃないから公開できない」と迷ってしまう人がいます。しかし、ネットショップは完成してからが本当のスタートです。まずは最低限の情報を揃えて公開し、公開後に少しずつ改善していく「公開→改善→検証」の流れが大切です。
Shopifyのテーマは後からでも変更可能で、運営しながら写真を差し替えたり、レイアウトを調整したりできます。初めから100点を目指すより、60点でも「出すこと」を優先しましょう。
SEOや広告は段階的に取り組む
Shopifyを使ってショップを開設しても、すぐにお客さんが来るわけではありません。アクセスを増やすには、SEO(検索エンジン対策)やSNS、広告運用といった集客施策が必要です。
とはいえ、初心者が一気に全部に取り組むと混乱してしまいます。まずはSNS投稿など簡単なものから始め、徐々にGoogle検索での上位表示を意識した商品ページづくりや、広告配信へと進めていきましょう。
- ステップ1:Instagramで商品の魅力を伝える
- ステップ2:商品名や説明文を見直す(SEO対策)
- ステップ3:広告配信で新規顧客を集める
必須ページや設定項目の見落としに注意
初心者に多い失敗として、法的に必要なページの作成や初期設定の漏れがあります。特に日本では、「特定商取引法に基づく表記」「プライバシーポリシー」「お問い合わせページ」は必須項目です。
また、配送や返品、税率、決済方法の設定ミスはトラブルの元になります。Shopifyの管理画面では各項目にヘルプリンクが用意されているので、ひとつひとつ確認しながら進めることが重要です。
日本商工会議所や経済産業省などが公開している「ネットショップ開設時のチェックリスト」も参考にすると安心です。
Shopifyは、初心者でも始めやすく拡張性の高いECプラットフォームです。この記事では、Shopifyの基本情報からストア構築の手順、注意点や活用事例までを網羅的に解説しました。最初は難しそうに見えるかもしれませんが、一歩ずつ進めることで誰でも本格的なネットショップを作ることが可能です。これからShopifyを始めたい方は、まずは無料体験から試してみるのがおすすめです。
- Shopifyは初心者にやさしい
- ストア開設手順が明確
- 機能拡張も自由に可能
- 越境ECやSNS連携に強い
- 初期設定は段階的に対応
- 活用事例が多く参考にしやすい
より実践的な内容を知りたい方は、関連記事「Shopifyで売れるショップを作るために大事なこと」もあわせてご覧ください。